赤ちゃんが生まれて、初めてのイベントとなる「お宮参り」。
お子様の健やかな成長を願い執り行う儀式ですので、しっかりと準備をして臨みたいもの。お宮参りの際は記念写真を撮影することも多いので、きちんとした衣装を用意したいと思う方も多いかもしれません。
赤ちゃんはもちろん、ご家族の方の衣装はどんなものを用意したら良いでしょうか?「三愛フォトスタジオ」でもよく頂くご質問です。特にママについては、産後間もないデリケートな時期ですので、どのような衣装が良いのか迷う方が多いようです。
今回はお宮参りのママの服装について、基本的なところからおすすめコーディネート、さらに持っていくと良いアイテムなどについてもご説明します。
お宮参り衣装の基本マナーを知ろう!
お宮参りの際、忘れてはいけないことは、「赤ちゃんが主役である」ということです。
赤ちゃんをお祝いするセレモニーですので、赤ちゃんが引き立つよう、心がけなければいけません。
服装においても同じ考えで、赤ちゃんの可愛さが引き立つ服装をまず選びましょう。パパ・ママ衣装については、その後です。
マナーとして大切なことは、赤ちゃんの衣装に合わせることです。
以前は赤ちゃんが和装であれば和装を、洋装であれば洋装を、と言われていましたが、最近ではそこまで強く意識されることはありません。
意識しないといけないのは、服装の格だと言われています。
ポイントは2つあり、1つ目は赤ちゃんと同格か格を下げること。2つ目は、夫婦の格を揃えること。
具体的には、下記のとおりとなります。
赤ちゃんが正装(白羽二重+祝い着)の場合
【赤ちゃんと同格にする時】
母親は訪問着や色留袖。父親はブラックスーツ、一つ紋か三つ紋の羽織と着物、袴。
【赤ちゃんより格下にする時】
母親はスーツ、ワンピース。父親はフォーマルスーツ、ビジネススーツ。
赤ちゃんが洋装(ベビードレス・セレモニードレス)の場合
【赤ちゃんと同格にする時】
母親はスーツ、ワンピース。父親はフォーマルスーツ、ビジネススーツ。
【赤ちゃんより格下にする時】
母親はワンピース。父親はジャケットとスラックス。
いずれも、「赤ちゃんが主役である」という考えに則っています。どのパターンの場合も、ご夫婦でよく相談をして、ちぐはぐにならないように注意しましょう。
ママの衣装選びは、自分と赤ちゃんの体調を一番に考えて!
赤ちゃんと同じくらいママの衣装も大切です。
お宮参りは、赤ちゃんが生まれて1ヶ月前後に執り行うことが多いです。産後1ヶ月の頃は、ママの体調が完全に戻っていないことも多く、神社へ足を運ぶことも大きな負担になることがあります。
また、この時期の赤ちゃんには、頻繁に授乳をしなければいけません。およそ3時間おきと言われていますので、その点も考慮する必要があります。
なるべくママの身体に負担をかけず、赤ちゃんの授乳にも対応しやすい…そんな衣装が理想的です。
ここではお宮参りで来ていく服装を選ぶ上で、大切なポイントを4つご紹介します。
ポイント1「体に負担が少ない服装」
まず最初に考慮するべきは、体に負担が少ない服装です。
産後1ヶ月度のママの体力は、十分に回復していないことがあります。日常生活に支障がなくても、階段の上り下りがあったり、参道を歩いたり、赤ちゃんを抱っこしたりとお宮参りでは意外と体力を使います。
少しでも疲れにくいように、締め付けの強い服装や歩きにくい格好は避けましょう。
ポイント2「授乳しやすい服装」
新生児~1ヵ月の赤ちゃんの授乳は、平均3時間おきに行い、お宮参りの間も授乳しなければなりません。
哺乳瓶から授乳ができる場合を除き、授乳がしやすい服装を選ぶことも大切です。最近では、授乳口がついたデザインのワンピースもたくさんあります。これらは、ゆったり目になっていることもあり、授乳期の赤ちゃんをフォーマルな場へ連れ出す際には力強い味方になります。
ポイント3「体型をカバーできる服装」
産後はママの体型がもっとも変化しやすい時期です。妊娠前にぴったりだった服装も、産後に着用してみるときつかったり、シルエットが崩れたり…なんてこともよくあります。
また、体に負担の少ない衣装を選ぶという意味でも、少しゆったり目で、体型をカバーしやすい衣装を選ぶと良いでしょう。
ポイント4「カジュアルすぎない服装」
先述の通り、お宮参りの主役は赤ちゃんです。赤ちゃんの服装に合わせて衣装を選びますが、その際にあまりにカジュアルダウンしないよう気をつけましょう。
例えば、デニムやスウェット、Tシャツ、キャミソールなど、普段着はカジュアル過ぎるので避けてましょう。また、神前ということを考えると、露出の高いミニスカートや膝上のスカート、派手な色、ハーフパンツも正装にはふさわしくありません。
もし、新しくスーツやワンピースを購入する余裕がない場合は、きれいめのブラウスにひざ丈スカートなど、落ち着いたコーディネートで出かけましょう。
お宮参りのママ衣装~着物を着る場合~
「三愛フォトスタジオ」では、お宮参りで着物を希望するママも多くいらっしゃいます。
着物はしめつけがきつく、産後の衣装としては適さないといわれることもありますが、帯や紐で調節をすることで案外快適に過ごすことが可能です。特に体型をカバーしたいというご要望にふさわしい一着であると言えます。
着物を着る場合、正礼装は黒留袖(くろとめそで)になりますが、訪問着や色無地、付け下げでも問題ありません。色・柄に決まりはありませんが、できるだけ無地っぽいもの、色柄が大げさでないものの方が赤ちゃんの初着が引き立ちます。一方で、小紋や紬は普段着とされますので、お宮参りでは用いません。
季節によって着こなしに変化をつける際は、6月から9月の暑さが厳しい時期は単衣(ひとえ)の着物で、それ以外の時期は袷(あわせ)の着物を着ると、季節に合った装いとなります。
「三愛フォトスタジオ」では、季節やご利用用途に応じた着物を多数用意しておりますので、もし着物を着用されたい場合はお気軽以後相談ください。
お宮参りのママ衣装~洋服を着る場合~
動きやすさと授乳のしやすさ、さらに体型もカバーできるということから、お宮参りで洋服を着る人も増えています。
一番人気はワンピースです。ワンピースはお腹周りも締め付け感がなく、長時間着ていても疲れずにゆったりとしたデザインが楽ちん!
また、セットアップ(スーツ)も不動の人気です。ワンピースの上からジャケットを羽織るだけでも十分フォーマルなスタイルになりますのでオススメです。
春から夏にかけては、半袖や七分袖のデザインでもかまいません。ただし、暑いからといって胸元が大きく開いたデザインやキャミソールなどの服装は避けます。扇子や日傘を持参するなどの暑さ対策は必須です。秋~冬はカーディガンやストールを合わせて。また、冬の寒い時期はコートなど羽織ることができるのを用意するなど防寒対策をしっかりしましょう。
洋装の場合は、足元にも気を使います。
ご祈祷をしてもらう神社は階段や砂利道があるので、ヒールの高い靴や厚底靴などは不向き。ママは赤ちゃんを抱っこしたまま歩くことも多いので、安全面を最優先に考えてヒールは低めのものを選びましょう。
また、お宮参りはフォーマルな場ですので、素足は避けます。ストッキングを着用することを忘れないようにしましょう。
装飾品にも気を使って!
お宮参りでは、「赤ちゃんが主役である」という考え方のもと、過度な装飾品は避けましょう。また、赤ちゃんを抱っこするという観点からも注意したほうが良いものがあります。
ネックレスなどの首周りのアクセサリー
ネックレスやチョーカーなど、首周りのアクセサリーを着用すること自体は問題ありません。例えばパールのネックレスなどは、控えめながらもフォーマルな装いを引き立ててくれます。
首周りのアクセサリーで気をつけないといけないのは、長さです。赤ちゃんが不意に手をかけてしまってママの首が締められたり、ネックレスのチェーンなどが赤ちゃんの顔にあたって怪我をさせたりすることがありますので、デコルテよりも長いものは避けたほうが無難です。
胸元に飾るブローチやコサージュ
ブローチやコサージュは胸元を華やかに彩ってくれます。しかし、赤ちゃんを抱っこする機会の多いお宮参りでは、不向きです。抱っこした拍子に赤ちゃんの顔にあたって怪我をさせたり、赤ちゃんが手を伸ばして引きちぎってしまったりする可能性がありますので、折角の機会ですが、ブローチやコサージュは着用しないようにしましょう。
日よけの帽子
日差しが強い時期には帽子をかぶったほうが良いのですが、お宮参りでは避けたほうが無難です。神社にお参りする際は帽子を脱ぐことがマナーとされています。また、拝殿時には、赤ちゃんを抱っこしていたり他にも荷物を抱えていたりと、両手がふさがっていることもあります。脱着が簡単にできない状況も多いので、帽子は避けたほうが無難でしょう。
先輩ママに聞いた!持っていくと便利なアイテム
服装について、いろいろと述べましたが、注意すべきはスーツやワンピース、着物などの服装だけではありません。ここでは、「三愛フォトスタジオ」に訪れた先輩ママから聞いた、お宮参りに持っていくと便利なアイテムをご紹介します。
哺乳瓶・ケープなどの授乳グッズ
お宮参りの際、もっとも大変だったことを先輩ママに聞くと、そろって「授乳タイム」という答えが返ってきます。それだけ授乳には皆さん気を使っているようです。
およそ3時間おきと言われる授乳タイムですが、お宮参りがその3時間のうちに終わるとは限りません。また、記念撮影をする場合などは、長丁場になりますので、何度か授乳をするようになります。
その際に役に立つのは、哺乳瓶・ケープなどの授乳グッズです。ミルクを併用している場合は、水筒にお湯を入れておき、小分けにされた粉ミルクを用意しておけば、さっと対応することができます。母乳の場合、授乳室がないときのことを想定し、ケープを用意しておきます。赤ちゃんがいつ、どのタイミングでお腹を空かせるかわからないので、いざというときに対処できるようにしておきましょう。
ベビーカー
お宮参りでは、意外と長い距離を歩くことがあります。赤ちゃんを抱えて参道を歩くのは意外と大変です。また、バッグや神社からの授かりものなどいろいろと荷物が増えることがあります。
その際に役に立つのはベビーカー。赤ちゃんを乗せることもできますし、赤ちゃんを抱っこしているときは荷物置きとして活躍してくれます。
着替え
お宮参りの際は、赤ちゃんもご両親もご家族も、きちんとした格好であることがほとんどです。ただ、生まれて間もない赤ちゃんはもちろん、大人の方も着慣れない衣装に疲れてしまうことがしばしばです。
そんなときに着替えがあると安心です。特に赤ちゃんは不意に衣装を汚してしまうこともあり、お宮参り着のまま1日を過ごすことは大変です。儀式が済んだら、楽な格好に着替えさせてあげると良いでしょう。
また、大人も靴ずれになったりすることもありますので、お宮参り後、更衣スペースがあればリラックスできる格好になっても良いでしょう。
ゴミ袋
赤ちゃんとの外出時にはオムツ替えをしたり、よだれかけを替えたり、濡らしたハンカチを入れておいたりと、ゴミ袋が活躍する機会が多いです。用途に応じて複数用意しておくと、不意にゴミが発生した時にも安心です。
まとめ
赤ちゃんにとって、お宮参りは一生に一度の大切な行事です。またそれと同じくらい、ママにとっても思い出に残る1日になります。基本的なマナーを抑えつつ、しっかりとおしゃれも楽しみましょう。
衣装選びは、赤ちゃんの服装よりも格下・もしくは同格にすれば問題ありません。和装の場合も洋装の場合も、さまざまな種類がありますが、ママの体調にも考慮して、着心地がよく動きやすいものを選ぶと良いですね。
不安なことがあれば、ぜひ「三愛フォトスタジオ」にご相談ください。
お宮参りに適した衣装をたくさんご用意してお待ちしております。
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