「お宮参り」とは、赤ちゃんが誕生して30日過ぎた頃、無事に過ごせたことを感謝し、これからの健康と長寿を氏神様にお祈りする行事です。赤ちゃんにとっても、お父さん・お母さんにとっても、人生初のイベントということもあるでしょう。ただそれだけに、何を準備したら良いのかわからないという方も多いようです。特に生まれて間もない赤ちゃんを連れての外出には不安がつきものです。
ここでは、「三愛フォトスタジオ」にいらっしゃったお客様から寄せられた「お宮参り」のご質問にお答えしていきます。カメラマンが神社や地域の方に実際に聞いた、岡山・倉敷ならではのお宮参り事情も合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「お宮参り」にはいつ行くの?
一般的には、赤ちゃんが生まれて30日過ぎと言われています。男子の場合は生後31日目、女子であれば生後32日目とされています。およそ生後1ヶ月頃と覚えておけばよいでしょう。
ただ、生後1ヶ月の赤ちゃんには、長時間の外出が負担になることもあります。また、お母さんにとっても、出産後1ヶ月ごろはまだ辛い時期でもあります。お宮参りのタイミングが暑い時期や寒い時期だと、神社に行くのも気がひけることもあります。
そうした場合は、必ずしも決まった時期に参拝する必要はありません。赤ちゃんやお母さんの体調や気候を見て、無理のない時期にお参りするようにしましょう。
「お宮参り」はどこに行くべき?
「お宮参り」へ行く場所は、お住いの地域の氏神様とされています。赤ちゃんの成長を見守ってくれる神様へのお祈りという点で考えれば、これから育っていく場所の神社へ訪れたほうが良いでしょう。
とはいえ、近年では、お気に入りの神社や有名な神社にお参りに行く人も増えてきています。写真を撮影したり、衣装を着付けしたりする方は、写真館や衣装屋さんの最寄りの神社へ…ということもあるようです。
ただし、いきなり訪れてもご祈祷に対応してもらえないこともあります。神社によっては、対応できる曜日や時間が決まっていることもありますので、事前にホームページや電話で確認しておきましょう。
ご祈祷をお願いする場合、祈祷料にあたる初穂料(はつほりょう)が必要になります。あくまで謝礼であり心付けではありますが、相場は3,000円~10,000円程度のところが多いようです。金額は予約時に神社へ確認しましょう。ホームページ等にも記載があるところが最近は増えています。
初穂料は、のし袋(金封)に包んで、神社にお渡しします。事前に準備しておきましょう。
「お宮参り」での赤ちゃんの服装はどうするの?
「お宮参り」は、赤ちゃんのフォーマルデビューです。
ベビードレスを着用する方もいますが、多くは着物を着せるようです。赤ちゃんには「白羽二重(しろはぶたえ)」という純白の絹生地で作られた着物を着せ、その上から掛け着をします。掛け着は、「祝い着」「初着」「産着」などとも呼ばれる一ツ身の着物です。掛け着は、お宮参りで赤ちゃんを抱っこする人と一緒に掛けて、着用します。
とはいえ、「白羽二重」は高価なこともあり、また赤ちゃんに負担になる場合があるので、最近ではロンパースやベビードレス・産着など着心地の良い服の上から掛け着をする人も増えています。
掛け着にはさまざまな柄があります。男の子の場合「熨斗目模様」で鷹や兜・武者などの柄が多く、黒色や紺色・灰色・白色、女の子は「友禅模様」で、蝶や手毬・花の柄で、赤色や桃色が多いです。
着せ方は、赤ちゃんと抱っこする方を包むようにして、背中あたりで紐で結んで着せてあげます。
「三愛フォトスタジオ」のお客様の中には、着物を一から仕立てる方もいますが、レンタルされる方が多いです。衣装ラインアップも豊富ですので、ぜひお店でお確かめください。
「お宮参り」での両親の服装はどうするの?
赤ちゃんのフォーマルデビューに合わせて、正装するのが良いでしょう。
とはいえ、過度に着飾る必要はなく、一般的なフォーマルウェアであれば問題ありません。服装も赤ちゃんが洋装であれば洋装に、和装であれば和装にと言われてきましたが、近年では赤ちゃんの服装を問わず、準備のしやすいスーツやワンピースなどをご用意される方が多いようです。生後一ヶ月の赤ちゃんを連れて行くので、お母さんは授乳のしやすい服装をしていくといざという時に安心です。
もし、大人の方も和装を着ていくのであれば、訪問着・付下げ・色無地が場に適しています。色・柄に決まりはありませんが、できるだけ無地っぽいもの、色柄が大げさでないものの方が初着が引き立ちます。
一方で、小紋や紬は普段着とされますので、フォーマルな場には適さないとされています。お持ちの着物の種類がわからない場合は、呉服屋さんに相談してみるのも良いでしょう。
どのような服装の場合でも大切なことは「お宮参り」は儀式であることを忘れないこと。お参りする神社や神様に失礼がないと思える服装を整えましょう。
「お宮参り」に祖父母も同行していいの?
もちろんOKです。
古くは、赤ちゃんとお父さん、父方の祖父母だけという習わしがありました。これは、産後1ヶ月程度ではお母さんの体力が回復していないことが多かったので、代わりに父型の祖母が赤ちゃんを抱っこしてお参りをしていたためです。
ただ、現代ではそのような風習にとらわれず、家族や親戚でお宮参りに同行することが当たり前になってきました。たくさんの人に祝福されるのは、赤ちゃんにとっても喜ばしいこと。ぜひ皆様でお祝いをしてあげてください。
「お宮参り」に持っていくべきもの、あると便利なものは?
「三愛フォトスタジオ」のお客様によく聞かれることは、「お宮参りに持っていったほうが良いもの」です。赤ちゃんを連れての外出は、お宮参りが初めて…という方もいらっしゃるので、つい不安になってしまうようです。
ここでは、「あると便利なもの」も含めてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「お宮参り」の持ち物リスト
初穂料(ご祈祷料)
相場は3,000円~10,000円程度。のし袋に入れ、ふくさに包んでおきます。予め用意しておきましょう。
祝い着
事前にレンタルまたは購入しておきます。赤ちゃんが汚してしまう場合もありますので、神社の境内に着くまでは赤ちゃんに着せておく必要はありません。
ミルク・哺乳瓶
お宮参りの一連の流れは、意外と時間がかかることがあります。赤ちゃんがお腹をすかせてしまわないよう、必ず用意しておきましょう。
授乳ケープ
神社によっては、授乳室がない場合があります。そのような場合にケープがあると安心です。
オムツ、おしりふき
必ず用意しておきましょう。予備を多めに用意しておくと安心です。
着替え
赤ちゃんが汚してしまうこともありますので、着替えを用意します。また、祝い着を嫌がってしまう場合にも備えておきましょう。
ウェットシート、タオル
手足を拭いたり、赤ちゃんの触れる場所などをさっと一拭いたり、あると便利です。
よだれかけ、スタイ
生後一ヶ月の赤ちゃんはたくさん涎が出ます。替えも何枚か用意しておきましょう。
保険証・母子手帳
生後一ヶ月の赤ちゃん/お母さんは、急に体調を崩すことがあります。何かあった際に備え用意しておきます。
ゴミ袋
不意に発生するゴミをまとめておけるようにゴミ袋を用意します。オムツ替えや授乳、濡れたものを包むなど、さまざまな用途を想定して複数枚用意しておきましょう。
ベビーカー
赤ちゃんを休憩させたり、広い境内を移動したりする際にはベビーカーが大活躍します。また、赤ちゃんとの外出ではどうしても荷物が多くなりながちです。ちょっとした荷物置きとしてもベビーカーは重宝します。
「お宮参り」写真を撮影するのは、お参りの前?それとも後?
一生に一度のお宮参り。折角の機会だから写真を撮っておきたいと思う方がほとんどです。
「三愛フォトスタジオ」でも、もちろん「お宮参り」撮影に対応しています。その際に、よくご相談をいただくのは、神社へお参りに行く前に撮影をするべきか、それとも後のほうが良いのかということです。
それぞれメリット・デメリットがありますが、「三愛フォトスタジオ」がおすすめするのは、参拝の前です。なぜそうなのか、ご説明します。
参拝後に「お宮参り」撮影をするデメリット
まず、「お宮参り」自体に時間がかかってしまうことがあげられます。
神社へ移動して、ご祈祷を依頼して、参拝、ご祈祷をして…という一連の流れは、意外に時間が必要です。そのため、赤ちゃんやご家族へのご負担も大きく、神社から戻ってくる頃にはヘトヘトになっているということも多いです。いざ、撮影となっても、赤ちゃんのご機嫌が悪かったり、疲れて眠ってしまっていたり、よい写真が撮れないことも稀にあります。
そのようなことにならないためにも、神社へお参りする前の撮影をおすすめしています。
参拝前に「お宮参り」撮影をするデメリット
お参り前に撮影するメリットとしては、撮影用に整えた後、お出かけができることもあげられます。
赤ちゃんのフォーマルデビューですので、できるだけ身なりを整えてお参りにでかけたいものです。「三愛フォトスタジオ」の撮影では、撮影用に衣装を整え、赤ちゃん・ご家族のヘアメイクもある程度きれいにします。撮影プランによっては、そのままカメラマンが付き添って、お宮参りの一連の様子をスナップすることもできます。衣装も当日18時まで貸し出し可能ですので、ゆっくりとお過ごしいただくことも可能です。
もちろん、デメリットのところであげたように、お疲れになる前に元気な笑顔を残しておけるというのも、参拝前に撮影をするメリットと言えるでしょう。
まとめ
「お宮参り」は、ご家族にとって、赤ちゃんの節目を祝う一大イベントです。しかしながら、赤ちゃんやお母さんにとっては、生後1ヶ月という、気を遣う時期に執り行うことになりますので、しっかり準備をして臨みましょう。
古くからの風習であるだけに、さまざまな習わしがありますが、型にとらわれず、赤ちゃんの幸せを願う気持ちを第一に準備を進めましょう。また、その際に一緒に写真に残しておくと、後から振り返ることができるのでオススメです。
大切な日の撮影は、「三愛フォトスタジオ」にぜひお任せください。赤ちゃんにとってもご家族にとっても、思い出深い「お宮参り」になるよう精一杯お手伝いさせていただきます!
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また、お宮参りで着用する祝い着やご両親の衣装手配も可能です。お子様の魅力を最大限に引き出した1枚を残したいなら、まずはお気軽にお問い合わせください。
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